【横浜10日PRN=共同JBN】がんを治療する医療機器の有力メーカーであるバリアン・メディカル・システムズ(Varian Medical Systems Inc.)(NYSE:VAR)は、画像誘導の放射線療法、定位放射線治療の先進的な技術を今週横浜で開催される2012年国際医用画像総合展(ITEM)で展示する。またバリアンは、放射線療法による治療中に患者の呼吸で動く腫瘍を正確に標的とするために画像、追跡技術を使う手法であるリアルタイム4次元放射線治療に関するランチョンセミナーの共同スポンサーになる。
ITEMでのバリアンのブースには次のような同社製品についての展示が含まれる。
*治療に必要な時間を減らし、臨床医がより多くの患者を治療できるようにするため、精密性とスピードを組み合わせた先進的な形態の放射線療法および、定位放射線治療でがん患者を治療するTrueBeam(商標)医療用線形加速器。
*1回の治療あたりわずか数分で精密な治療を非常に素速く提供することを可能にするRapidArc(登録商標)放射線療法。
*周辺の健康な組織への照射を最低限にしながら医師の処方した線量を腫瘍に照射するために使われるEclipse(商標)治療計画ソフトウエア。
*臨床プロセスを簡素化し、ワークフローを改善し、紙のチャートを不要にし、複雑な放射線療法の治療を管理し多くの側面を自動化する洗練された情報管理プログラムであるARIA(登録商標)腫瘍情報管理システム。
*医療、歯科などのアプリケーションでフィルムなしで画像に使われる透視診断、血管造影、心臓病、コーンビームCT画像および同社のPaxScan(登録商標)製品ラインの平面パネル・デジタルX線画像診断器向けの一連のX線チューブ。バリアンの新しい技術的に進んだX線チューブと平面パネル画像診断器は共用して画質を改善し、処理量を増やし、全体的な処理コストを削減するために開発された。
▽「リアルタイム4次元放射線治療」セミナー
バリアンはまたITEM展示会期間中に開催される第71回日本医療放射線学会(JRS)総会の一環であるリアルタイム4次元放射線治療についてのランチョンセミナー25(http://www.congre.co.jp/jrs71/program/pdf/20120415.pdf)のスポンサーとなる。北海道大学大学院医学研究科教授で、腫瘍の呼吸性移動の管理では国際的に知られた専門家である白圡博樹博士が、肺など胸部の腫瘍へより精密に照射するために放射線治療中に腫瘍の動きを考慮する手法について講演する。
2012年国際医用画像総合展は4月13-15日にパシフィコ横浜展示ホールで開催される。日本画像医療システム工業会(JIRA)が運営するこの包括的な学術展示会は、JRS総会、日本放射線技術学会(JSRT)学術会議、日本医療物理学会(JSMP)学術会議と同時に1988年から毎年開催されている。
編集者注:バリアンの画像誘導放射線療法、放射線外科療法用TrueBeamシステムの高精細度画像は以下のURLへ。
http://varian.mediaroom.com/index.php?s=31899&cat=2470&mode=gallery
▽バリアン・メディカル・システムズ(Varian Medical Systems, Inc.)について
バリアン・メディカル・システムズ(本社 米カリフォルニア州パロアルト)は、がんの放射線治療法、放射線外科治療法、小線源治療法を行うための治療システムの分野で、世界をリードしているメーカーである。同社はがんセンターや病院等で行われているがん診療を包括的に管理するソフトウエアも供給している。バリアンは医療、科学、産業アプリケーションのX線画像用管球、デジタル検出装置のプレミアムな供給会社であり、貨物透視検査、工業検査用のX線画像製品も供給している。バリアンの従業員は約5900人で、北米、欧州、中国の製造施設と世界各地の約70の販売、サポート事務所に勤務している。同社の東京オフィスは放射線腫瘍専門家の研修センターと同時に現在約480に上るバリアンの日本の顧客向けに電話サポートを提供するクリニカルヘルプデスクを併設している。詳しい情報はhttp://www.varian.comへ。
情報の問い合わせ先:
米国
Meryl Ginsberg, +1-650-424-6444
日本
Tsuneo Kobayashi, +81-3-4486-5040
(了)